論理的に考えを組み立て、論理的に人に説明する方法&わかりやすい説明資料(パワーポイント等)の作成方法!『ロジカルプレゼンテーション』の要約

Amazonでの詳細はこちら!

ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

ロジカルプレゼンテーション

もくじ

提案の技術とは

提案=考える能力×伝える能力

通らないものを通すことに提案の価値がある

紙に落とせ。何を話すべきかがまとまっていなければ、いくら話術やコミュニケーション能力が高くても、うまくプレゼンできない。また、紙に落とす段階で自分の頭を鍛える。

 

考える能力の要件スキル・ステップ

スキル=縦の論理と横の論理

ステップ=(0.現状)1.目的 2.論点 3.仮説 4.検証 5.示唆

 

伝える能力の要件スキル・ステップ

スキル=議論の着地点と議論の着地スタイル

ステップ=1.メッセージ2.チャート3.スライド4.パッケージ5.マテリアル

 

論理的思考力

考え方、価値観、文化、歴史等が違う相手(社内外を問わず)に自分の考えを伝えるには論理的でなければならない。

提案が論理的か否かは相手が決める。自分なりに理屈をこねられても、相手が理解しなければ意味がない。思い込みは危険。

 

定義

論理的=「AならばB」が、誰が見ても納得する状態

縦の論理=因果関係、帰納・演繹  →これがしっかりしていると、「本当にそうなの?」という疑問がなくなる

横の論理=MECE(漏れが無く、ダブりもない状態)  →これがしっかりしていると、「それだけなの?」という疑問がなくなる

 

縦の論理立ての理想は、「必要ならば細かく因果を説明できる状態」まで準備すること

≠路上駐車は迷惑(直感型、何も考えてない型)

≠路上駐車は渋滞を引き起こし、交通時間が延び、急いでいるドライバーにとって迷惑(考えすぎ、説明しすぎ型)

つまり理想は、考えすぎ型の思考・説明ができ、適宜不要箇所を省略できる状態

 

縦の論理が繋がらない・伝わらない原因とその対策

原因は1.前提条件の違い 2.異質なものの同質化 3.偶然の必然化

 

話者が「AならばB」を「(A’A”α・知らないもの・暗黙の前提)ならばB」と捉えてしまう

Ex)「私は経営学を専攻していたので、コンサルティングに必要なスキルがある」

→まず自分の主張の前提条件「本当にみんなわかっているか、独りよがりの前提ではないか、因果をもっと細分化できないか」を疑ってかかる

 

話者が「AならばB」を「ABCをひっくるめてDだ」と捉えてしまう

Ex)「介護市場は今後拡大するので、参入すべきだ」

→「前提条件を大まかに捉えすぎていないか。自分は同じだと思っても、相手は違うと思っていないか。ステレオタイプはないか。分類ができ、特色があり、対策も異なるのではないか」を疑ってかかる

 

話者が「AならばB」を「AならばBBならばC・・・YならばZ。つまりAならばZ」と捉えてしまう

Ex)「この商品を店頭に並べれば、絶対に売れます」

→「AならばB」「BならばC」・・・それぞれに必然性があるか、それらの連鎖を断ち切る要因はないかを否定的に考え直してみる

 

横の論理立ての理想は、できるだけ広く、細かく、論点・視点を設定できること

≠開発すべき商品は、数が見込める商品(狭い。自分視点オンリー型(営業ver))

≠開発すべき商品は、営業、技術、経営にとって意味がある商品(広く浅い。現場知らず管理職型)

つまり理想は、現場・実務の細かさと、管理・経営の大局観を併せ持った状態

最高の状態は、「相手からどんな予想外の意見・質問をされても、すべての範囲を十分に準備している(縦の論理も横の論理も)のですぐに説明でき、仮に範囲外の主張だったとしても、準備の内容を類推適用してすぐ説明できる状態」かつ、「それらの準備をいったん捨てて、重要性の高いところだけ説明できる状態」である。

 

横の理論がMECEにならない原因とその対策

「漏れがある」「ダブりがある」のほかに、「話の次元が違う」がある(3次元方向のズレ)。

Ex)りんごは「食べる人にとっては・・・」「描く人にとっては・・・」←切り口の違い

食べる人にとってのMECE「おいしい・安全・安い・調理しやすい」

描く人にとってのMECE「きれいな丸・鮮やかな色・安い・加工しやすい」

次元の違うMECE「おいしい・鮮やかな色・加工しやすい」

→「誰のための・何のための・どんな場面での主張なのか」を、話者を含めた全員に共有させてMECEを考える。これでやっと前提の完成。

 

フレームワークを用いる

WH

マーケの5P「製品」「価格」「立地」「宣伝」「パッケージ(梱包)」

環境分析の3P「市場」「競合」「自社」

競争戦略の5フォーシズ「競合の脅威」「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」

企業活動の7Sshared value, strategy, structure, staff, skill, system, style

結局は6次元!?可視、3次元の世界「縦・横・高さ」と不可視「時間・情報等・人の心」

これを意識すれば、自分でフレームワークを描ける。

 

ダブりをなくす

命題Aと命題Bを同時に満たす状況が存在しなければよい。

逆に、ダブりがあることを指摘するには、ABを同時に満たす事例を証明すればよい

 

縦横の理論を組み合わせ、ピラミッドストラクチャ・ロジックツリーを構築

The pyramid principle / Barbara Minto を参照

 

仮説検証力

目的の共有

 

目的に沿った論点の洗い出し

どういった基準で価値判断をするのか、その基準・要望。人によって異なる。当たり前のこと&相手がすでに知っていることを論点にしない

 

論点に沿って仮説構築

裏付けなし←選択肢をすべて提示して相手に考えさせるのではなく、ある程度自分で考える=相手は承認するかしないかを決めるだけでよい

 

仮説検証

そもそも論点が間違っていないか 裏付けの存否確認 無ければ仮設の再構築 あれば一段レベルを掘り下げるorほかの要因を検証→だんだんと仮説の具体性・精度が高まる。どこまで具体性・精度の高い検証が要求されるかは相手により異なる。当たり前の結果が出ただけでも、リスクが消えたのだから成果があったといえる。

強いファクト(定量>定性 一次>二次 第三者>当事者)をいれろ。相手の心に響くファクトを予想し、優先順位をつけて検証(例えば競合の状況は知らない人が多いと予想されるため、優先順位が高い)。

 

示唆「こうしたいんですけどいいですよね」「こうしたらどうですか」

完璧な答えを出すのはほぼ不可能。よって示唆にとどめる。完璧なファクトはありえない。

 

会議設計力

まず参加者に「今会議をしている、何かを決める、解決策を創り出すのだ」という意識を持たせる。

 

議題と、議論すべき論点を準備しておく

 

「提案全体」と「今回の部分提案」を混同しない。

 

各会議参加者の立場に立ち、全員が理解できるように説明する。

 

イン/アウトの管理をしっかりする。即ち、aインプットの新しい感 bインプットの進んでいる感 cアウトプットは先を急ぎすぎていないか

 

3つの視点で見た会議の流れ(参加者に対する会議の位置づけ=どんな会議なのか)

 

仮設検証思考視点 目的→論点→仮設→検証→示唆

 

コミュニケーションの視点 顔見せ→話を聞く→意見を伝える→議論を交わす→意思決定する

 

問題解決の視点 あるべき姿→現状→原因→解決策

 

相手に合わせた「味付け」のしかた

 

読む人か聞く人か

→読む人には細かい資料、聞く人には要点&図表

 

全体観派か一極集中派か

→全体観派には全体&横の論理中心、一極派には相手の興味ある点&縦の論理中心

 

トップダウンかボトムダウンか

→トップダウンは経営層・管理職・外資系・事情に精通した者、ボトムアップは馬鹿・一般的日本人

 

資料作成力

一目で理解でき、誰にも誤解されない資料を作る原則

1.左上から右下へ配置

2.内容にふさわしい表示・図形・シェイプ

3.重要メッセージを強調

4.違うものを同列に並べない

5.不要な情報・文字・属性情報(装飾・フォント・多種の図形・多種の色)を捨てる

 

メッセージ

メッセージとは

そのスライドの最も伝えたいこと・サマリ=メッセージ

各スライドの上部=トピックセンテンス(と下部=ボトムセンテンス)に、端的に書く。

各メッセージを読めば全体がつかめるようにする。

言語を統一しろ(ex)俺はかっこいいけど彼もイケメン→俺は「イケメン」彼も「イケメン」)

 

メッセージの種類は、以下の3つ

1.説明(これはわが社の過去10年の売り上げを表したものです)

2.ファクト(わが社の売り上げは下がっています)

3.示唆(わが社はこうすべきです)

 

メッセージのよさの4つの判断基準(重要度順・上記3つの種類と対応・相関)

1.合目的性(議論の目的、相手の論点にあっている。→相手のニーズを汲み取れ)

2.斬新製(相手にとって驚きや発見がある。当たり前ではない。→相手の知っていることを良く調べろ)

3.明確性(具体的内容が明確に表現されている。→ちゃんと調べて自信を持って具体的数値をいえるようにしろ)

4.方向性(具体的に何をしたら良いかが提示されている。)

 

クリスタライズ(簡潔化)の手法

1.アンサーファースト

2.不要語句を捨てる

3.共通項をくくりだす(ex)内装や外装→内外装 駅からの距離と会社からの距離→駅と会社からの距離)

4.熟語化(ex)かなり魅力的と考えられる→魅力度大)

 

チャート

チャートとは

・文書を使わず、相手に考えさせず、見た瞬間に理解させるための

・イラスト・グラフ・テキストボックスの集合体

・そのレイアウトは、関連図(因果関係、三角関係等)・フロー図(順番に流れを配置)・樹形図(例のピラミッド)・表(因子の整理、ソート、マトリクス)の組み合わせ

チャートをさらにわかりやすくするために

1.極力文字を避け図形にする

2.タイトルをきっちりつける

3.強調すべき場所を明示→示唆につながる

ロジカルプレゼンテーション/高田 264268 274276は圧巻

 

スライド

スライドとは、メッセージとチャートを組み合わせて一枚の紙にまとめたもの。メッセージとチャートはしっかり対応させる

パッケージ

パッケージとは、複数のスライドをまとめ、並べ、ひとつのストーリーを構成したもの

パッケージの4つの構成法

1.トップダウン×全体観…切れ者に短時間で結論説明(示唆→説明→並列ファクトのピラミッド)

2.トップダウン×一極集中…必要な部分のみ短時間で指示(示唆→説明→ファクト→ファクト…の一直線)

3.ボトムアップ×全体観…時間をかけて納得間を醸成(説明→並列ファクト→示唆のひし形)

4.ボトムアップ×一極集中…馬鹿に懇切丁寧に解説(説明→ファクト→ファクト…→示唆の一直線)

 

マテリアル

マテリアルとは、パッケージその他諸々を含めた資料の完成形

マテリアルを作成する≒会議を設定する

 

8種類のパッケージなどを以下の順で並べる

1.サマリ(内容のまとめ、凝縮した提案の内容)

2.前提(その会議にいたる背景・目的)

3.全体像(プロジェクト全体・推移と、対する今回の位置づけ  &今回の論点等の全体)

4.内容(議題、論点に対する「示唆・説明・ファクト」の集合パッケージ。普通最も量が多い)

5.論点ペーパー(議論・フィードバックしてもらうポイントを再度強調)

6.フォーマット(質問項目(論点ペーパーの各論点についてなど)に対する各参加者の答えを書き込むための空欄・記述欄。多くの場合宿題にしておく)

7.スケジュール(その日以後の直近の作業計画&最終ゴールを示した大局的作業計画&次回までの宿題)

8.参考データ(内容・ストーリーには乗らないが、入れたほうが良いスライド)

 

 

パワーポイントのスライドの工夫について

  • 最初にちょっとしたネタをいれると、観客の興味もわくし、何より自分の緊張がほぐれる。

  • アイスブレイクの問題点は本題の内容を覚えてもらえないということ。アイスブレイクの内容は強烈に覚えているので、アイスブレイクの中のキーワードから本題を連想できるようにすると良い。Ex,10秒で覚えるゲーム、比喩や童話に例えた教訓
  • サマリ、主題→詳細(の図)の流れ。一枚のスライドの中でもピラミッド構造で。

  • 「重要な主題、結論、メッセージ」や、「プレゼンの構成の中で今どこを話しているのかがわかるフロー図、ツリー図」などは、タイトルの上やスライドの一番下などに常に出し続けておくと、見ている人の理解が助けられる。
  • プレゼンの中間、導入部分、周辺情報、前提認識などが終わって、いよいよ本題、最も言いたいことを言うときは、その前に、今までのプレゼンを要約してリマインドさせるとよい。
  • 白黒グレーで構成したスライドの一部に色を使うと印象的。
  • みのもんた方式。強調すべきところははじめは隠しておき、アニメでめくる感じに。逆に、大局から重要点絞り込む際は隠していくぎゃくもんた方式を。

  • 早口は眠気を誘い、テクニカルタームは混乱を引き起こす。

 

おもいっきり社会人向けの内容だね。。何かを発表したり、誰かを説得したり、会議をするときにも役立ちそうだね!

Amazonでの詳細はこちら!

ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

 

→次は、⑤ロジカルシンキングについて

 

このサイトをほかの人にも伝える!